2016/04/07

LUST FOR YOUTH - COMPASSION

LUST FOR YOUTH - COMPASSION (SACRED BONES) 

このアルバムは素晴らしいけど、正直言えばもっと期待していた。なんとなくの予想していたイメージと違うものだったから?ノイズでもインダストリアルでもよかったけど、もっと何か吹っ切れた感じを期待してたかも。楽しみ過ぎてハードルが上がってたな。


 先日、ファミリーマートでホットコーヒーを頼んだらコーヒーの量がカップ半分くらいしか入らなかったので、店員にこれはおかしいと言って再度、新しいカップをもらって入れ直した。だけど後からよくよく思い出してみると、もしかしたらアイスコーヒーのボタンを押してしまってたかもしれない。ちょうど自分が入れる前の客でマシンの水が切れたというタイミングだったのでハナから不備を疑ってしまっていたかも。反省。

その時にふと、今や当たり前となっているコンビニコーヒーにおいて、その火付け役だったセブンカフェが登場した時に起こったコーヒーマシンデザイン問題について思い出した。
佐藤 可士和氏がクリエイティブ全般を手がけていた中の一つ、コーヒーマシンのデザインがネットやデザイナー同業者から、かなり批判的な意見が続出し話題に。
お客様の立場に立っていないデザイン、使いにくい、分かりにくい、「R」や「L」ボタンが日本人に馴染みがない、テプラ現象等など。と、まあそんな話があったなーと思い出したわけなのですが、改めて昨今のコンビニカフェブームを見返すと、超結果論ですが佐藤氏のあのコーヒーマシンのデザインは、ブームを作った要因の一つにもなり、結果、大正解だったのではないかと。
おそらく批判の対象となった操作性、視認性など消費者の使いやすさより、スタイリッシュでオシャレなコンビニカフェというイメージ、ブランド構築を優先させた結果、スタバのシェアを奪い、若いターゲット層以外の人にも受け入れられ、今のブームに繋がった。本来、あれだけの苦情が話題になればマシンを入れ替えたりセブン本部から各店に対応マニュアル(ボタンステッカーなど)が配布されるはず。だけどそんな対応もなかったということは、デザインミスではなくって意図的であったということだ。
つまりトレンドや新しいものを生み出す、ブームを作るというクリエイティブは、万人に媚びへつらって認められようとするものだけでなく、時にはユーザー、消費者に考えさせ、無理させてでもついてこさせるべきではないだろうか。佐藤氏は操作性、視認性だの騒いでたデザイン業界人達のもっと先まで見ていたのかもしれない。
ちなみに佐藤氏のデザインにはあまり興味がないのですが、クリエイティブを扱うビジネスマンとしては尊敬します。

長くなりましたが言いたかったことは、デザインも音楽もすべての事象は同じであり、万人にわかりやすく受けるのがヒット曲止まり、ブームやシーンを作るような曲は、最初はわかりにくいということ。その方が波も大きくなる。

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